プラセンタ
プラセンタには、サプリメント、注射、点滴があります。当院では注射によるプラセンタ療法も行っています。なお注射で用いられる原料は、人間の胎盤から抽出したエキスになります。
胎盤は、妊娠時に体内に一時的に存在し、出産と共に体外へ娩出されるものです。胎盤は、胎児に栄養や酸素を補給するなど成長を促進させるなどの働きをする臓器で五大栄養素などが含まれ、成長途上の胎児の代わりに呼吸、代謝・解毒、排泄、ホルモン分泌、消化、免疫作用といった働きを行います。このことから様々な働きがあるとされ、これまでにも肝機能や更年期障害を改善させる治療薬として用いられてきたという歴史があり、アレルギー症状の改善を期待できる可能性も言われています。その後、プラセンタの治療をしている患者様に肌がきれいになった、しみやくすみが改善したなどの意見も多く有り、美容医療としても使われるようになりました(美容目的での使用は自費診療です)。
このプラセンタには、活性酸素(老化の原因)の除去、抗炎症作用、血行促進を期待できる可能性もあります。
これによって、コラーゲンやエラスチンの減少を食い止める、肌の新陳代謝を高め、しみやくすみの予防や改善効果につながるといわれています。このほかドライスキン、ニキビ、脂性肌といった皮膚トラブルにも効果がみられるともいわれています。
プラセンタ注射
プラセンタ注射にはメルスモンとラエンネックの2種類の薬剤があります。
メルスモンは更年期障害の治療薬となりますので、更年期障害の患者様では保険診療での治療が可能な方もいらっしゃいます。ご相談ください。
リスク・副作用
副作用としては、注射部位の発赤、皮下出血や腫脹、稀にアレルギー症状を起こすことがあります。
ヒト由来の原材料を用いた医薬品を接種した場合、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の伝播リスクがあるとみなされ、プラセンタ治療を受けた方の献血を中止しています。
プラセンタは充分な安全性を確保し製造されていますが、輸血を受ける方への配慮として日本赤十字社ではこのような対応が行われています。
サプリメント
メルスモンプレミアムカプセル
医療機関だけで販売されるカプセルタイプのプラセンタサプリメント。
プラセンタエキス純末を安定した品質を保ちながら1つのカプセルに閉じ込めました。プラセンタエキス純末とはプラセンタエキスを凍結乾燥・噴霧乾燥などの方法で粉末化したものです。
注射の痛みが苦手な方、クリニックへの通院が難しい方、プラセンタ注射と併用して効果を早く実感したい方におすすめです。
1箱120カプセル 1日4カプセル服用
リスク・副作用
メルスモンはプラセンタを主原料とする製剤であるため、稀に免疫過剰に反応によるアナフィラキシー症状(悪寒、悪心、発熱、発疹、発赤)を起こすことがあります。
ドリンクタイプのプラセンタサプリ
VX30サプリ(ヴィエックス30サプリ)
カプセルが苦手な方にも飲みやすい、吸収の良いドリンクタイプのプラセンタサプリです。
濃縮プラセンタエキスが15000mg配合。
1日1本の服用が目安です