ワクチン接種
当院では子宮頸がんワクチンのガーダシル、シルガード、麻疹風疹ワクチン、帯状疱疹ワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン、高齢者インフルエンザワクチンの接種が可能です。
以下のワクチン接種をご希望の場合、事前に電話にてお問い合わせください。
インフルエンザワクチン
接種可能な時期になりましたら、値段を含めた詳細をホームページにて告知いたします。
子宮頚がんワクチン
同ワクチンを接種する場合は、2種類あるHPVワクチン(4価・9価)のどちらかを選択し、接種することになります。どちらを選択しても計3回の接種が必要です。
4価(ガーダシル)
4価(ガーダシル)もHPV16、18型のHPV感染症を予防しますが、尖圭コンジローマの原因とされる6型および11型なども予防するワクチンになります。この場合は、初回の接種から2ヵ月後に2回目を接種し、初回の接種から半年後に3回目を接種していきます。
9価(シルガード)
2023年4月から、公費で接種が可能となりました。
子宮頸がんの原因の80-90%を占める、7種類(16、18、31、33、45、52、58型)のHPVの感染を予防することができます。9歳以上15歳未満の方の場合、初回の接種から6-12ヵ月後に2回目を接種します。15歳以上の場合は、初回の接種から2ヵ月後に2回目を接種し、初回の接種から半年後に3回目を接種していきます。
麻しん風しんワクチン
麻しん(はしか)と風しんを予防するワクチンでMRワクチンとも呼ばれます。現在、MRワクチンの接種は、小児の定期予防接種のひとつで、1歳の間に1回、小学校に就学する前の年(年長児)にあたる1年の間に1回の計2回を推奨期間としています。ちなみにこのような接種回数になったのは、平成18年(2006年)度からですので、それ以前に生まれた方は1回もしくは、全く受けていないという世代の方もいます。
そのため、これまで同ワクチンを2回接種したことがないという方は、必ず接種されるようにしてください。麻しんは、感染力が強力で生命にも影響する重篤な合併症を発症することも少なくないです。また子どもだけでなく、最近は大人が発症し、重症化するケースもみられています。さらに妊婦が感染すると重症化しやすく、流産や早産の確率が高くなります。一方風しんは、麻しんよりも症状が軽く、「三日ばしか」とも呼ばれる感染症ですが、妊娠初期の女性が感染すると胎児にも感染してしまい、それが原因で先天性風しん症候群(難聴、先天性心疾患、白内障 等)という病気をもって赤ちゃんが生まれてしまうケースもあるので、この場合も注意が必要です。
このようなリスクを予防するためにもMRワクチンは2回打つ必要がありますが、妊娠中は同ワクチンを打つことはできません。また接種後は2ヵ月が経過するまで避妊をする必要があります。したがって将来的に子供を希望される女性はもちろん、妊婦さんと同居するご家族の方につきましても同ワクチンを2回接種されるようにしてください。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
帯状疱疹は、水痘(みずぼうそう)と同じウイルスで起こる病気です。成人の90%以上は帯状疱疹のウイルスが体内に潜伏しており、免疫が低下するとウイルスが活性化して帯状疱疹を発症します。50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われております。帯状疱疹の合併症の一つに、発疹がなくなった後も、長期に渡って痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PNH)が「あります。帯状疱疹の患者さんの約20%でおき、特に加齢が発症のリスクや痛みの程度などに関与するとされています。痛みは数ヶ月から数年持続します。場合によっては日常生活に支障をきたすこともあります。
帯状疱疹ワクチンシングリックスとは、「帯状疱疹の発症予防・重症化予防をするために、帯状疱疹ウイルスの毒性をなくし投与するワクチン」のことです。
帯状疱疹ワクチンを発症前に接種しておくことで、帯状疱疹にかかりにくくするほか、仮に帯状疱疹にかかったとしても重症化を予防できるほか、「帯状疱疹後神経痛」になりにくくする効果もあります。
現時点では帯状疱疹になりやすい50歳以上から接種することが可能ですが、シングリックスは免疫不全の方などにも適応拡大が検討されています。
接種対象は50歳以上の方です。年齢に上限はありません。
帯状疱疹の予防には水痘ワクチン(生ワクチン)も有効ですが、免疫が低下する病気にかかっている方や免疫力を抑制する治療を受けている方には使用ができません。また、帯状疱疹の発症予防や、長期予防効果、帯状疱疹後神経痛の予防効果は中程度とされています。それに比べ、シングリックスは上記予防効果が非常に強いとされています。
シングリックスは、50歳以上の成人に1回0.5mLを2カ月間隔で2回、筋肉内に接種します。1回目の接種から2カ月を超えた場合でも、6カ月後までに2回目の接種をします。
- シングリックス接種ができない方
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- 明らかな発熱(通常37.5℃以上)がある方
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな方
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある方
- 接種後の副反応
- 注射部位の痛みや腫れ 赤みその他 胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛 ) 頭痛 筋肉痛 疲労 悪寒 発熱 アナフィラキシーショック等
ワクチン接種ご予約の際の注意点
- 受診予定日の1週間前までにWEBからご予約をお願いします。
- 子宮頚がんのワクチンを公費ではなく、自費で接種をされたい方は、電話でのご予約を必ずお願い致します。
- 高校生以下のお子さんの接種の際は、必ず保護者の方の付き添いをお願い致します。
- 健康保険証と、予診票をお持ちの方は必ずお持ち下さい。子宮頸がんのワクチン接種に際しては、母子手帳をお持ち下さい。
- 予診票はその日の体温も含め、必ず事前にご記入いただき、来院をするようお願い致します。
- 当院はレディースクリニックのため、接種は女性の患者さんに限らせていただきます。よろしくお願い致します。