母体保護法にもとづく中絶・手術を行なっております。当院での処置は11週台までとなります。
人工妊娠中絶は、母体保護法に基づいて行われます。
なお人工妊娠中絶手術を実施できるのは、母体保護法により指定された指定医師のみで、当院にも母体保護法指定医が在籍しています。
当院では、MVA(手動真空吸引法)を使用し、局所麻酔と笑気麻酔、静脈麻酔により、痛みの少ない中絶手術を行なっています。MVAは、シリコン製のやわらかい吸引管である、カニューレを挿入し、シリンジを装着し、吸引します。そのため、従来の掻爬術に比べ、子宮内膜や子宮を傷つけるリスクを抑えることができます。また、手術前の頚管拡張の処置が不要となるケースが多いこともメリットです。
基本的には術前の処置(子宮頚管を広げる)は行いませんが、子宮頚管が極度に狭いなど、必要と判断した場合には行うことがあります。
手術時間は10~15分程度です。手術後に麻酔が覚醒するまで院内でお休みいただきます。
当院での手術は、笑気麻酔が中心の手術になるため、術後の覚醒も従来より早く、経過が順調であれば早めの帰宅が可能となります。またなるべく痛みが少なく手術を受けることができます。
詳細につきましては、お気軽にご相談ください。
リスク・副作用
患者様の安全に配慮して丁寧に手術を行っても、合併症のリスクを0%にすることはできません。
国内では、子宮穿孔によって腸管が損傷し、開腹手術に至った事例、さらに腸管の切除、子宮の全摘などを要する重篤な事例も報告されています。