医療脱毛・レーザー施術（美肌）

医療機関でのみ行われるレーザー脱毛が医療脱毛です。脱毛をしたい部位にレーザーを照射していくことで、毛根の組織（毛母細胞、毛乳頭）を破壊していくのですが（熱破壊式）、これによって永久脱毛も可能となります。ちなみにエステで行う脱毛は、光脱毛と呼ばれるものでレーザーと比べるとパワーが弱く、毛根にダメージを与える程度ですので、除毛や減毛といった効果にとどまるのみです。
また医療レーザーは、施術時は医師もしくは医師の指示を受けた看護師が行います。そのため、何らかの皮膚トラブルがあっても速やかに医師が対応することができます。

レーザー脱毛に関しては、熱破壊式と蓄熱式があります。前者は、高い出力で毛乳頭を破壊し、照射部位を脱毛します。毛には毛周期があり、その中の成長期の毛のみ、レーザーを照射して効果があります。体毛は必ずしも同じ毛周期にないため、複数回の施術が必要となります。
適切な成長期にある毛を標的とするため、平均6−8週間間隔で施術を受けます。
平均で5回～10回、年齢や部位によっては10回以上かかることもあり個人差があります。

医療脱毛は、毛が濃い、蒸れかゆみがある、カミソリで肌荒れする等でお悩みの方におすすめです。また、最近は介護脱毛をご希望される方も増えております。将来介護が必要になった場合、自分の老後を見据えて、アンダーヘア脱毛を希望される40代以上の方が最近増えています。自分が介護をされる立場になったときに、陰部の炎症やオムツ交換時のにおいなどへの対策になります。ただし、白くなった毛には脱毛の効果が現れませんので、白い毛が増える前に脱毛しておくことが必要です。また、アンダーヘアの部分は特にデリケートな部分です。
その部分を専門分野にしているレディースクリニックでおこなう医療脱毛は、脱毛効果はもちろんですが、肌トラブルが発生した場合でも、医師が適切に対応することが可能です。
また、婦人科に特化した診察システムを利用することで、術野を広くとることができ、施術がやりやすい、また患者さんも治療が受けやすいなどのメリットがあります。

このようにメリットもありますが、熱破壊式によるレーザー脱毛のリスクもいくつかあります。ひとつは、やけどです。レーザーの熱によって、照射部位の肌に赤み、ヒリヒリした痛みがみられるほかにも、腫れや皮が剥けるなどの症状が現れることもあります。その際は、外用薬（ストロイド系等）を塗布するなどしていきます。また、レーザーの強い刺激から毛嚢炎（ニキビのような状態）を引き起こすこともあります。その場合、抗菌薬（外用もしくは内服）を使用します。また、上記の症状（炎症）が強かった場合は、色素沈着が起きやすくなります。そのためレーザー照射後に何かしらの皮膚トラブルを確認したのであれば、速やかにご相談、ご受診されるようにしてください。