尿失禁
尿の排出を自らの意思でコントロールできずに漏出してしまう状態を尿失禁と言います。
尿失禁には種類がいくつかあります。その中でも女性に多く見受けられるのが腹圧性尿失禁です。これは、重い荷物を持ち上げる、運動(走る、ジャンプ等)をする、咳・くしゃみなど腹部に力を入れる際に尿が漏れるというものです。原因は、妊娠・出産、加齢、肥満などによる骨盤底筋(膀胱、直腸、子宮を支える筋肉)の衰えとされ、これによって尿道を閉める力が弱ることで起きると言われています。
また急に尿意を催して、我慢できずに漏らすということもあります。これを切迫性尿失禁と言います。女性の尿失禁では腹圧性に次いで多く、脳血管障害、過活動膀胱、骨盤臓器脱などによって膀胱が過敏状態となって、耐えきれずに尿が漏れてしまうというものです。
治療は、腹圧性尿失禁であれば骨盤底筋を鍛える(骨盤底筋体操)、薬物療法として、膀胱を緩めて尿道を閉める働きなどをする薬剤などを使用します。重症な場合は手術療法(尿道スリング手術)となります。切迫性尿失禁は主に原疾患の治療が主になります。
当院では、尿失禁や性機能障害の治療にエムセラを導入しております。
エムセラ
加齢、出産、閉経が原因で、骨盤臓器を支えている骨盤底筋が徐々に弱り、尿失禁や性機能障害をもたらします。エムセラは、高密度焦点式電磁波を用い、骨盤底筋を強化する治療法です。
こんな症状にお悩みの方
- 産後や加齢による尿漏れ
- 骨盤底筋体操を勧められたが、時間がなくてできない、続かない
- 腟のゆるみが気になる
- 入浴後、腟からお湯が漏れる
- 子宮が下がっている気がする
- 性的満足度が低下している
エムセラの特徴
- 約30分、服を着たまま治療できます。
- ダウンタイムがなく、治療後は通常通りの生活を送っていただけます。
- 骨盤底筋の体操をする煩わしさがありません。
- メスを使わないため痛みがなく、体に対しての負担がありません。
- 1クール6回の治療で、1回目から症状の改善が実感できる方もいらっしゃいます。
頻度は1週間に1-2回間隔で計6回の治療を行ったのち、数ヶ月おきに定期的に治療を行うと効果的です。
治療が受けられない方
- 妊娠中の方
- 産後1ヶ月以内の方
- 体内にペースメーカーが入っている方
- 生理中の方
- インプラントを装着している方
- 膣内に避妊リングが入っている方(要相談)
リスク・副作用
治療後、トレーニングをしたような筋肉痛、一時的な筋肉痙攣、関節や腱における一時的な痛みが発生することがあります。
上記の副作用は通常4日間以内に治まります。
承認に関して
- 未承認医薬品であるかの表示
エムセラは国内未承認医薬品です。 - 入手経路
国内代理店を通じて購入しました。 - 国内の承認医薬品等の有無
同一の性能を有する他の国内承認医療機器はありません。 - 諸外国における安全性等に係る情報
米国FDAや欧州CEなど複数の国で認可を取得しています。